心の中で
私は、10年ほど前から、とても気になっていることがあります。
それは「心の中で」という言葉です。
私の子は障害があるので、小学校のときは私も毎日一緒に行って、授業を受けていました。
2年生のある時、担任の先生がおっしゃいました。
「はーい、声に出さないで、心の中で考えてねー。」
(∵)ヘ?
「心の中」?
それ、小2が全員わかるってこと?
「頭の中」「胸の中」じゃなくて?
そもそも「心」って、どこ?
と、思いました。
で、気をつけて見てみると、世の中のあちこちで「心の中」って、使われてるんです。
これ、日本人にしかわからない感覚(かんかく)なんじゃないでしょうか?
いちばん驚いた(おどろいた)のが、おとといの大相撲の千秋楽(せんしゅうらく)でした。
「国歌斉唱(こっかせいしょう)。声を出さずに、心の中でご唱和(ごしょうわ)ください。」
はい?
こんなにきちんとした式の最中(さいちゅう)に?
「心の中」という、目に見えないもの?
言えちゃうんだ…(・・)
で、全員がわかるんだ…。
これはもう…。
言葉がありません。
すごいぞ、日本人!!!
(⌒‐⌒)